「ゲゲゲの鬼太郎」
の「ゲゲゲの」
は品詞に分類すると何になるのですか?
「ゲゲゲ」は「鬼太郎を讃えるカエルや虫の声」を表します。
カエルや虫の声は擬声語(擬音語)ですから、品詞は副詞(状態副詞)です。
「の」は格助詞で体言や体言に準ずるものにつき、普通は副詞には付きません。
次のようなことが考えられると思います。
原作は「墓場の鬼太郎」だったが、テレビ放映にふさわしくないとして
水木しげる作詞の主題歌から「ゲゲゲ」をとって「ゲゲゲの鬼太郎」と
なったと参考URLにあります。
ですから「墓場」と「ゲゲゲ」を単に入れ替えたため、
文法的にはおかしな表現になってしまったのだと思います
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E7%8A%B6%E6%85%8B%E5%89...
http://www.ne.jp/asahi/sansiro/takahashi/kitarou.html
言葉は修飾・被修飾の関係から品詞が定まります。
「ゲゲゲの鬼太郎」から「ゲゲゲ」を取り出した場合、これは名詞です。「ゲゲゲ」が何であれ、連体格を作る格助詞「の」を伴って、「ゲゲゲの」は連体修飾語として「鬼太郎」を修飾します。
「カエルがゲゲゲと鳴いた」なら、「ゲゲゲと」は副詞となります。「ゲゲゲ」は擬声語です。これは名詞に含まれます。名詞はそのまま副詞になることもあります。また、単独に感動詞となることもあります。
<田子>
「ゲゲゲ」だけでは虫の声ということですから感嘆詞ですが、
「ゲゲゲの」は「鬼太郎」を修飾していますので、
感嘆詞を名詞に転化して用いていることになります。
「の」は名詞と名詞をつなぐ格助詞です。
考えてみると不思議な言葉です。
名詞です。
「ゲゲゲの鬼太郎」の「ゲゲゲ」はカエルの鳴き声に由来します。
要するに擬音語なのです。
「[名詞]の[名詞」」というのはご存じのとおりです。
この語法では「ゲゲゲ」という擬音語が名詞として用いられています。
「ゲゲゲ」が名詞であるからこそ
「鬼太郎という固有名詞」との間に、助詞の「の」が入っています。
このように擬音語が名詞として用いられるのはけっして珍しいことではありません。
例えば「モーモーの牛ちゃん」という言い方もそれです。
これは「モーモー(と鳴く存在である)の牛ちゃん」という意味です。
今、手元にないのですが「ゲゲゲの鬼太郎」と改題された少年マガジンの第一回目には
カエルの鳴き声が続く中で鬼太郎が退場(登場?)します。
これはあえて説明的に言えば「ゲゲゲ(とカエルが鳴く中を進む)の鬼太郎」です。
こうした語法は「ゆっくりの人は置いていくよ」も同じです。
「ゆっくり(している)の人」という意味です。
なお、実際には「ゲゲゲ」というのは作者の水木しげる氏の子どもの時のあだ名
「ゲゲ」に由来しています。
↓[追]
1、『少年マガジン』1967年46号の「妖怪毛羽毛現の巻」から新連載となり、
それ以前に連載されていた「墓場の鬼太郎」が「ゲゲゲの鬼太郎」と改題されます。
同号扉には「おまちかね新連載怪奇まんが 」とあります。
2、一方、フジテレビでアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」が始まるのはその後で
翌1968年1月3日からです。
ただ、雑誌の改題再連載がテレビのアニメ化決定を受けてのものであることは事実です。
また、アニメの歌は水木しげる氏の作詞ですが、これはそもそもアニメの主題歌ではありません。
それ以前、1967年に『少年マガジン』とキングレコードとのタイアップで作られたレコード曲です。
そのタイトルは連載されていた漫画と同じ「墓場の鬼太郎」でした。
形容詞でしょうか。
鬼太郎を旨く言い表して
いると思います。
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